2010年2月26日金曜日

ステレオタイプが作るメコン地域

「ロンリープラネット※にベトナムで眼鏡掛けた人は信用するなと書いてあった。だから彼のこと信用できないわ」同じ都市に向かう私にゲストハウスの従業員が「彼についていけ」と言った際の一言。
 ※簡単に言うと地球の歩き方の世界版

ホントに書いてあったのかわからないけど、スレテオタイプって凄いなと改めて感じた。

同時にそういうことってこの地域で日常茶飯事に起こっていることだなと再認識したのでちょっと旅先や日本で聞いたメコン地域と関連する言葉を抜粋してみました。

フランス人学生24
ラオス1ヵ月・ベトナム3日滞在
「ラオスは雰囲気が良く、人も静かで優しい。ベトナムは空気が悪いしうるさいし、騙そうとしてくる。」

ニュージーランド人高校英語教師
カンボジア2週間ベトナム1週間滞在
「カンボジアで英語の教師をする。ベトナムはお金を稼ぐのにはいいが、生活するのはきつい。」

ラオス人東京在住30数年
「ラオス人はタイ人のことを好きじゃないし、向こうもそう。」

ベトナム人ダナン在住
中国に行った経験なし。
「余り中国のことは好きじゃない。紅河もメコン河も汚された。」

日本人学生23
メコン地域各国に数回滞在
「別にどの国も良い人・悪い人もいるし、いい面・悪い面もあるんだけどな」
「ラオス人iphonetwitter使いこなしてるんだ、意外」

イメージを現実化してしまう人間の脳みそ。

些細なようだけど、こういう一人一人の意見が世論を形成し、国益論に展開していくような気がしてならないしそれが結局地域全体としての発展を妨げる要因にもなると感じる。

確かにメコン地域研究者をつなぐM-powerhttp://www.mpowernet.org/mweb.php?pg=60
メコン地域メディアのメディアをつなぐMEKONGmediaforumhttp://mekongmediaforum.net/website/)等では活発な交流が行われつつある。

ただ、そういうグループだけではなく、今後はこういう人たちがお互いを理解するための
『場』を作らなきゃいけないんだろうな。

これすらステレオタイプかもしれないので、しっかりとした調査が必要だが・・


2010年2月25日木曜日

50歩100歩から150歩へ


「えっ、日本のことそんな風に見ているの?」
 twitter上での様々な情報・討論や旅先での出会いを通じて、最近思うことがある・・

「人は結局50歩・100歩。だからこそ150歩になる努力をしなきゃな」と。

思考は人それぞれ

最近SNS等の普及により、あらゆる情報がネットを通じて流れてくる。同時に個人の思考も簡単に認知できるようになり、またネット上で情報交換・討論できるようになった。

「あっ、あの人こんな風に思ってるんだ」「この意見どう思いますか」という風に。

そこで単純に再認識。皆色んなことを考えているんだなと。

その考えが更に色んな人の考えとブレンドされ、新たな思考を生み出しているように感じる。


旅先での出会い

一方で、メコン地域を旅行していると色んな面白い人に出会う。
変なおじさんから実業家まで。

彼らの思想は現地に順応されていたり、母国のものなので「おお、そんな風に考えているのか」と感じることが多々ある。

全く新たな視点なので、自分の考えをブラッシュアップするのにすごくためになる。

50100歩から150歩へ

情報のフラット化による人の思考の認知や現地での体験など色んなことを総合して改めて思うことがある。「人って50歩・100歩だな」と。

個人の思考ってそれぞれ独特なものがあるし、それは老若男女世界中の人が持っていて、どの考えも参考になる。

また例え何かを成し遂げた人だけが必ずしも良い思想を持っているわけではない。

だからこそ、色んな人のことを閉じないで吸収していかなきゃいけないんだろうな。

50歩・100歩から150歩へ

それでも50100歩なんだけど、それが200歩に繋がるかもしれないから・・


15歳、27歳、23歳

最近密かに思うことがある。自分は非常に良い世代に生まれてきたのではないかと。それは、リアルとネットを両方体感できた世代だからだ。

15歳女の子
日本にいる頃、15歳の女の子に話を聞いた時のことがとても印象的であった。彼女は前略・ホムペなどを駆使し、友達とコミュニケーションを取っており、今の流行はこのプログラミングされた声の歌手だとyoutubeを見ながら説明してくれた。ここまで進んでいると知らなかったので多少驚いたが、ネット社会を考えればと妙に納得できた。

27歳の男性
一方最近ハノイで会った27歳日本人バックパッカーの言葉も印象的だった。「ラオスで出会った19歳の子が明日出発なのにmixiで情報入手しようとしている。現地にいるんだから現地で情報を入手すれば良いのにやろうとしない現地情報が一番正しいのに」と。ネット化はいいが最近は行き過ぎ。
リアル社会が無くなるようで不安だと話す。

・・・
23歳の私には両方の価値観を理解できる。

大学に入ってから本格的にネットを使い始めた私はリアルとネット社会の微妙なバランス、その両方に長所と短所があることを感覚的に知っている。多くの人は一方の感覚が強く、世代間の拒絶反応も少なからずある。

自分が持っているこの感覚を活かし行動していけば世代を繋ぐ架け橋にもなれるし、世界を繋ぐ架け橋にもなれると感じた。