2010年3月21日日曜日

個人が社会を創る時代へ-個人共同体が世界を変える-

あまり、メコン地域と関係なのですが・・・

最初に書くと、
今後社会は世界の国々や企業より個人が創っていくということを書くつもり。

現状特に日本において議論が結局国家論の枠組み『近代国家の定義、各国領土の独立を保証し、内政に干渉してはならない』を引きずっていて(もちろんまだまだ必要な部分もあるが)、既にかなりの部分で機能不全を起こしているのに、そこから抜け出せていない気がするから。

せっかく次の時代が見えつつあるのに議論や思考の枠組を狭めているのはもったいないなーと思い、ちょっと自戒と内省も込めて、個人が社会を創る時代について考えてみました。(ちょっと妄想癖かな)

個人の時代

近年個人の力がますます強まっていると感じる。
1.発想が価値を生み出す時代
2.ニッチ・独創性へ評価
3.SNSやミニブログなど新たな個人ネットワーク
が出来るようになったから。

最早アルビン・トフラーの名前を挙げるまでもなく、知識経済において一人の人間の発想が時として何万人の労働よりも価値を生み出すということは周知の事実になっている。
それとともに画一的・効率的なものからニッチ・独創的なものへ評価が強まっている。実際面白いことを言ったり、やっていると重要視されることが多々ある。そんな中独創的な個人の情報・考え・行動を発信させることによりネットワークを築き、社会に影響を与え、収入を得つつあるし、TwitterFacebookや新たな技術革新によりその動きは更に加速化していると感じる。

新たな組織

個人が社会に影響を与える時代において組織は必要ないのか?というとそうではない。ただ緩やかな繋がりのようなものになるのではないか。新たな組織の特徴は以下の3点にあると思う。
1.時間・空間に縛られない体制
2.上下関係の無い体制
3.非経済的な時間・空間の提供
個人の時代において各々が自由な時間・空間の下で仕事をするので組織自体もそれに対応する必要があると思う。例えばスカイプや会議毎にコンセプトに合った空間を選ぶなど。
(これはすでに行われつつあるが、更に進むだろう。)また、自立した個人の集まり・ネットワークで創る組織である限り、いい意味での役職や年齢等に囚われないフラットな関係が必要である。そして一番重要なのは※非経済的な時間・空間を提供することだろう。
※非経済的な時間・空間
美術館に行ったり、文学に浸ったり、宗教について勉強したり、ただの飲み会などそのものだけで見ると経済的な価値を見出しにくい時間の使い方や空間

発想は非経済的な時間・空間の中で多く生み出されるのに、個人の時代においてそれが出来なくなるというジレンマに陥るから。(そういう意味でtwitterや位置情報サービスは理解できる。ただ、1.非経済的な時間・空間という概念 2.個人の時代を考慮するとそれらのニーズを補い、結びつけるようなサービスが今後伸びていく気がする。)

以上3点が新たな組織の骨格となるのではないか。

新たな社会・世界の形成へ

このように考えると、個人を結ぶゆるやかな組織(個人共同体)は、確実に増えていくと思う。またそれが増えることによって
1.組織同士の人材交換、
2.組織同士の協力関係
も更に増えることが想像できる。個人が価値を持っており、経済的価値観のみに価値を置かない世界だからである。そしてそれが様々な場所で融合しながら社会・世界を形成していく。既存のNGO・企業・国家が社会・世界を創るという概念から新たな個人共同体Personalized Community)が創るという概念へ

確かにこの社会の実現にはいくらかの時間がかかるとだろう。

ただし、もうそこまで来ている。