2010年3月12日金曜日

メコン地域における日中協力の有効性について

メコン地域における日中協力の有効性について
結論から言うと、有効であると思う。

例えばGMS(大メコン圏)経済協力において日中は協力すべきであると思う。
※アジア開発銀行(ADB)の提唱で92年から始まったメコン河流域
(ミャンマー・タイ・ラオス・カンボジア・ベトナム・中国雲南省・広西チワン)
に対する経済協力プログラム。
GMS経済協力には主要プロジェクトとして3つの経済回廊がある。
(南北回廊「昆明-バンコク」・東西回廊「ダナン-モーラミャイン」
・南部回廊「ホーチミン-バンコク」)南北回廊は中国、東西・南部回廊は日本が中心となって進められ、同地域において日中の主導権争いが起こっている

確かに回廊ごとに目的が違うのはわかる。
ただ地域全体の産業体制を考慮した上
システムの統一化された経済回廊を日中で作っていった方が
地域にも日中にも利益になるのではないか。
現状3つの経済回廊の相乗効果は少ないように感じる。

2010年3月11日木曜日

雲南大学主催GMS(大メコン経済圏)開発に関する日中共同セミナーで感じたこと

先日雲南大学で開かれた『立命館大学・雲南大学共同セミナー・GMSの開発をめぐる日中関係』
に参加してきた。多くの学びがあった一方で恐縮ながら改善点も見えたので明記したい。

良かった点
1.日中トップレベルの研究者が一堂に会した点。
2.考え方の相違への気づきや情報交換できた点。

改善点
1.GMSと日中関係への言及が乏しく、あるとしても月並みなものであった点
2.閉じられた空間で教授陣のみの意見交換。
3.新しい独自の情報観点解決案の欠如、議論批判も乏しかった点。

多くのプレゼンが今まで議論されてきた基礎的な情報に終わっていた。確かに第一回目ということもあったかもしれない。ただそこに時間をさくのであれば、もっと同地域を勉強している学生や興味を示す一般人、他の専門家も呼びかけ、彼らと教授陣で討論できるような場所にするべきだと思う。

GMS開発は本当に多様な側面が影響しあう問題なので研究者だけが意見交換するよりも、多様な意見から知恵を搾り出す方が得策だと思う。

そんなことを感じた一日だった。