2012年3月7日水曜日

優良ベンチャー、ハムスターのような人生から脱出する方法


PC、携帯電話、スマートフォン、タブレットというハード面とクラウド化というソフト面の加速度的な変化は、今後人々にハムスターのような生き方を強いることになるだろう。

今まで培ってきたスキルが数年後にはアウトソーシング化、デジタル化、オートメンション化され、代替可能(単純ブルーカラー)なものとなったり普遍的なものとなる。もちろん多くの人は、その都度新しいスキルを身につけようと努力するが、ホワイトカラー賞味期限のサイクルは一層短く、またどんどん少なくなるので、益々頑張らなければならなくなる。(仕事創出のスピードが需要に追いつかない)一度止まったら、動かすことが限りなく難しくなると考えているうちに、いつの間にか回しているのか、回されているのかわからなくなり、ついには回すことすら出来なくなる。

そんな循環が色んな職業で起こりそうだ。

例えば、通訳はアウトソーシング化が進んだとはいえ、未だかなりの花形ホワイトカラー職である。今でも努力、実力、運があれば、少し贅沢な生活ができるくらいの給料はもらえる。ただし、今後デジタル化による言語教育、中度な通訳オートメンション化が進めば、代替可能な部分は多くなるだろう。もちろん多くの通訳者は、代替不可能な部分、つまり高度な通訳スキルを身につけようと努力するが、元々少ない需要なので枠は益々狭くなる。また止めてしまっては仕事が無いことがわかっているので、無理矢理にでも仕事を続けざるを得ない。

イラストレーターやコンサルタントも同様の結果になるだろう。

では、そんな状態に陥ることを避けるためには何をすればいいのか。それは常に新しい価値を創る能力を身につけることだ。

特に
・知識、経験から来る知恵で時代の変化を俯瞰し、敏感に反応し、対応する能力
・異文化の中で価値を発揮し、創る能力
・世界で価値をローカライズする能力
は少なくとも今後10年において必要なことだろう。(それより先は自信が無いです。 http://jein.jp/jifs/discussion/scientific-topics/509-topic1.html)

唯一生き残るのは、変化できる者であるという名言はかなり有名であるが、それは一瞬先に動くということが前提である。そのためには培ってきた知識、経験を元に時代を読み解く力が必要である。またフラット化した世界において、グローバルに事業を創る能力、それをローカルに落としこむ能力もあわせて重要なのだ。

僕は今、そんな能力がベンチャー企業で身につくんじゃないかと感じている。

ベンチャーでは常に知恵を絞り時代の変化を俯瞰し、対応する能力が必要とされ、訓練されるし、これからの時代に合わせた形でフラット化した世界に飛び込んでいく能力が身につく。

実際人的リソースの少なさは否めないが、自分で事業の入り口から出口までを管理しなければならないので、結果としてネットワークが広がり、会社の看板ではなく、個人のブランディングが磨かれ、知見が自分に貯まる。

また比較することは出来ないが、個人的な経験から日本の※ベンチャーも悪くないのではと思う。

理由は何点かあるが、1つにはグローバルに活躍するチャンスが得られる点だ。

現在日本企業は急速な国際化に迫られているが、特にベンチャーでは人的リソースがまだまだ足りていない。海外に精通した人材、特に、アジア、南米でサービスをローカライズ出来るような将来のマネージメント候補者を見つけることが急務であり、そこで一から事業をつくる機会に恵まれれば、会社の成長と共に自分も成長していくことが可能だ。

実際少数精鋭のマーケティング、コンサルティング、エンターテイメント会社もアジア、南米の人材を求めているし、これは大きなチャンスだと思う。

また、日本のベンチャー企業で知識、経験を得られることも大きい。サービスという面において妥協を許さない気質はBtoB BtoCに関わらずクオリティを高くし、世界でも受け入れられる。このようなけ環境で3年間も働けば、以降どこでも生きて行くことができる。

ちょっと話がそれてしまったが、上述したような3つの能力を養うためには、優良ベンチャーに入ることが最も近道だと思う。もちろん、それをどう見つけるのかは非常に難しいと思うので、次は独断と偏見で面白い企業について具体例を挙げてみたいと思う。

※ベンチャーと言ってもアーリステージのものから上場企業まで様々だが、ここでは数百人規模までのベンチャーを想定している。