2010年12月15日水曜日

自然状態とアントニオ猪木


とある日、趣味の街歩きをしに両国へ出かけた。目的であった美味しいトンカツは食べられなかったが、東京江戸博物館等を散策し、気分良く帰るつもりだった。

ふと、思い出した。そういえば国技館を見ていないと。そこで国技館に行ってみるとイノキ・ボンバイエ猪木デビュー50周年の試合が行われていた。

別にこれといって観たいわけではなかったが、近くにいた若いお兄さん2人組がマス席(4人で3万円)のチケットを4000円で売ってくれるというので、何故か日本人的に買ってしまった。

ただ自分にとっては、プロレスよりも一緒に観戦したお兄さん達のほうが興味深かった。

川崎で働いている関西出身の方なのだが、ともかく全力で女性に対する欲望を顕にし、TPOを構わず、話しかけるのである。

思った。これがホッブスのいう自然状態なのか、と。

自然状態の定義は未来における共同体理論において重要であるので、それを再確認する上で大変有意義な出会いとなった。

ある学者が、「国家を超える共同体の必要性」を言及してから100年の月日が流れた。しかし、誰もその理論を構築出来ていない。確かに実践は理論に先行するのかもしれないが。。。

アントニオ猪木自身の試合は見られなかったが、自然状態について再考することができた1日となった。

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