2012年2月29日水曜日

世界の技術革新を促進するサービス MyGengo

 












「フラット化した世界の新プラっトフォームは、壁と屋根と床を実質上、一気に吹っ飛ばした。つまり、光ファイバーとインターネットとワークフロー・ソフトウェアが世界を結ぶと、共同作業を阻んでいた壁が吹っ飛ばされた。ともに働けるとは夢に思っていなかった個人や、外国に移すことなど考えられなかった仕事が、突然動きだし、旧来の高い壁が消え失せた。」フラット化する世界(上)増補改訂版328pより
トーマス・フリードマンが本書を出してからすでに約4年が経過した。確かに高い壁は消え、私たちは、どこからでもネットを通じて活動することが可能になった。 ある調査では、インターネットの普及率は35%、携帯電話の契約率は87%、スマートフォン契約率でさえ17%に達したと言われており、インフラ面の普及は、世界中のどこでも容易に情報共有、発信、協働、またサービスを供給、享受することを可能にしつつある。 実際、固定回線に比べ設置が楽で安価な3Gモバイルネットワークは、特に途上国で広がり、今やゴビ砂漠のど真ん中でも標高5000m級の山中でもネットを使うことが出来るようになった。 しかし、最後の困難な壁は未だに残りつづけている。言語だ。 合理性というバベルの塔によってつくられた叡智を集めた技術革新でさえ消すことが難しい 言語という壁は、未だにネットで繋がった素晴らしい人、情報、サービスが世界で融合し価値を産むことを妨げている。 そのような中で、このような問題を解決しようとする日本発のスタートアップがある。myGengoだ。
500 startupsにもなをつらねるmyGengoはハイクオリティー、ローコストの人力翻訳サービスである。 その特徴は ・独自の選択式テスト、翻訳課題により合格率1割の登録翻訳者 ・世界に広がる2500人以上の翻訳者ネットワークから年中無休 ハイスピード翻訳 ・独自の翻訳API にある。 スタンダードタイプであれば24時間以内に仕上がる高品質な翻訳が独自の翻訳APIを導入した既存システム内から直接依頼することができ、やりとりや公開といった時間的コストを大幅に削減することができる。 価格は他のWeb系翻訳サービスに比べれば、若干上がる場合もあるがより長い文章を正確に訳すという点で文体指定や24時間以内の密なコミュニケーションによる精度の確保などきめ細かなサービスを見ると十分許容範囲だと思う。 現状は、 言語的なコストの高い日本企業・日本人がリソースをサービスに集中でき、海外で勝負できるという点が主流であるが、サービスの横展開(世界の企業、人に英語orローカル言語を提供)、将来的には、世界中から集まってくる翻訳情報を元に翻訳者からの正確な現地情報の提供により、世界中の人、情報、サービスのフラット化、技術革新を促進し、新しい価値を加速度的に融合させていくなどmyGengoは無限の可能性を秘めている。 言語的なコストが高い日本から生まれたサービスがどのような展開をしていくのか非常に興味深いし、世界のために必要不可欠なサービスなので、今後注目していきたい。 ※英語版myGengoを使用しました。皆さんいかがでしょうか。

0 件のコメント:

コメントを投稿